上伊那医療生活協同組合

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患者の権利章典・民医綱領
患者の権利と責任

患者には、闘病の主体者として、以下の権利と責任があります。

<医療における民主主義 >

人間が人間として尊重され、いかなる差別も受けることなく、必要な医療を受けることは、私たち国民すべてが持つ基本的権利です。民主主義を求める運動が前進し、健康で文化的に生きる権利という憲法の理念が、国民の間に根づいてきています。この視点から、医療における公開と参加が求められるようになりました。

しかしながら現状は、医療の場においては患者の権利が確立されておらず、決して満足できるものではありません。患者の権利と責任、医療従事者と国・自治体それぞれの義務と責任について明らかにし、運動をすすめることは、医療の利用者・従事者双方にとって避けることのできない課題となっています。

<医療生協 >

医療生協は、地域の人々が、それぞれの健康と生活にかかわる問題を持ちより、組織をつくり、医療機関を所有・運営し、役職員・医療従事者との協同によって問題を解決するための運動を行なう、消費生活協同組合法にもとづく住民の自主的組織です。

組合員は、出資、利用、運営を通じて、あらゆる活動の担い手です。保健・医療活動においても、単なる受診者・受療者ではなく、これらの活動に主体的に取り組むことが求められています。

医療生協では、班や家庭を基礎とし、地域で健康づくりの運動を進めています。ここでいう健康なくらしとは、あらゆることに意欲的で、楽しく生きつづけることを可能にするため、自分を変え、社会に働きかけ、みんなが積極的に協力することです。これが私たちの追求する健康づくりの運動です。

組合員一人ひとりの参加と協同の力が、今日の医療生協をつくりあげました。人間のいのちを軽んじる動きもなくなってはいませんが、私たちは、これから参加と協同を大切にし、歩み続けます。

<医療生協の「患者の権利章典」>

医療生協の「患者の権利章典」は、組合員自身のいのちをはぐくみ、いとおしみ、 そのために自らを律するものです。 同時に、組合員・地域住民すべてのいのちを、 みんなで大切にし、支え合う、医療における民主主義と住民参加を保障する、 医療における人権宣言です。

<患者の権利と責任>

患者には、闘病の主体者として、以下の権利と責任があります。

<知る権利>

病名、病状(検査の結果を含む)、予後(病気の見込み)、診療計画、処置や手術(選択の理由、その内容)、薬の名前や作用・副作用、必要な費用などについて、納得できるまで説明を受ける権利。

<自己決定権>

納得できるまで説明を受けたのち、医療従事者の提案する診療計画などを自分で決定する権利。

<プライバシーに関する権利>

個人の秘密が守られる権利および私的なことに干渉されない権利。

<学習権>

病気やその療養方法および保健・予防等について学習する権利。

<受療権>

いつでも、必要かつ十分な医療サービスを、人としてふさわしいやり方で受ける権利。医療保障の改善を国と自治体に要求する権利。

<参加と協同>

患者みずからが、 医療従事者とともに力をあわせて、これらの権利をまもり発展させる責任。


※1991年5月11日・1991年度日本生協連医療部会総会にて確定。

民医連綱領

私たち民医連は、無差別・平等の医療と福祉の実現をめざす組織です。

 戦後の荒廃のなか、無産者診療所の歴史を受けつぎ、医療従事者と労働者・農民・地域の人びとが、各地で「民主診療所」をつくりました。そして1953年、「働くひとびとの医療機関」として全日本民主医療機関連合会を結成しました。

 私たちは、いのちの平等を掲げ、地域住民の切実な要求に応える医療実践、介護と福祉の事業へ活動を広げてきました。患者の立場に立った親切でよい医療をすすめ、生活と労働から疾病をとらえ、いのちや健康にかかわるその時代の社会問題にとりくんできました。また、共同組織と共に生活向上と社会保障の拡充、平和と民主主義の実現のために運動してきました。  私たちは、営利を目的とせず、事業所の集団所有を確立し、民主的運営をめざして活動しています。

 日本国憲法は、国民主権と平和的生存権を謳い、基本的人権を人類の多年にわたる自由獲得の成果であり永久に侵すことのできない普遍的権利と定めています。

 私たちは、この憲法の理念を高く掲げ、これまでの歩みをさらに発展させ、すべての人が等しく尊重される社会をめざします。

  • 一.人権を尊重し、共同の営みとしての医療と介護・福祉をすすめ、
      人びとのいのちと健康を守ります
  • 一.地域・職域の人びとと共に、医療機関、福祉施設などとの連携を強め、
      安心して住み続けられるまちづくりをすすめます
  • 一.学問の自由を尊重し、学術・文化の発展に務め、地域と共に歩む
      人間性豊かな専門職を育成します
  • 一.科学的で民主的な管理と運営を貫き、事業所を守り、医療、
      介護・福祉従事者の生活の向上と権利の確立をめざします
  • 一.国と企業の責任を明確にし、権利としての社会保障の実現のためにたたかいます
  • 一.人類の生命と健康を破壊する一切の戦争政策に反対し、核兵器をなくし、
      平和と環境を守ります

 私たちは、この目標を実現するために、多くの個人・団体と手を結び、国際交流をはかり、共同組織と力をあわせて活動します。

2010年2月27日
全日本民主医療機関連合会 第39回定期総会